北海道アオサギ研究会

岩見沢市志文コロニーにおけるアライグマ防除対策

6月6日、岩見沢市志文にあるコロニーにおいて、アライグマの被害を防止するための作業を行いました。このコロニーでは実際にアライグマがアオサギの卵やヒナを捕食するのが何度も目撃されており、そのままではコロニーが放棄される恐れがあるということで今回の処置に至ったものです。なお、当コロニーは道の学術自然保護地区に指定されていることと、万一、コロニーが他の場所に移動した場合には、移動先で住民とのトラブルが新たに予想されることから、道と連携して対応するのが適当と考え、空知振興局の環境生活課と共同で作業することになりました。当日、実際に現地で作業を行ったのは、環境生活課から2人と当研究会から1人の計3名です。

具体的な作業としては、営巣木にトタンを巻き付けてアライグマをアオサギの巣に物理的にアプローチできないようにしようというものです。トタンについては、以前、野幌でアライグマ対策用に木に巻いたものがそのままになっていたので、そこから8枚取り外し流用しました。当日は9時20分から10時40分までコロニー内で作業を行い、営巣木8本にトタン板を巻き付けてきました。また、営巣期間中のため作業時間をできるだけ短くしたかったことと、木の成長をなるべく阻害しないようにするため、トタン板はその上下を番線で固定するだけという簡易なやり方で固定しました。なお、今回の処置は巣が多くかけられたコロニー中央部の営巣木のみを対象としており、コロニー周辺部にある営巣木は諸事情によりそのままにしています。