北海道アオサギ研究会

キナシベツセミナー

2月17日、釧路市直別のキナシベツでセミナーを行ってきました。このセミナーは大学生の団体であるF.A.Network主催によるワークショップの一環で、毎年この時期に「キナシベツ湿原を愛する会」のナショナル・トラストの家で行われています。昨年は学生が集まらず、残念ながら開催に至らなかったのですが、今回は全国各地の大学から7名の学生さんに参加していただきました。セミナーは『人とアオサギの共生は可能か?』というタイトルで、鳥獣保護行政の問題点などもからめて話しました。さすがに自然保護に関心のある学生さんが集まっているだけあって熱心に話しを聞いてもらえ、後の質疑応答でも身のある議論ができたと思います。

この日はセミナーに先立ち、キナシベツと音別の両コロニーで営巣数調査を行っており、私も少しだけ彼らに同行してきました。キナシベツのほうは以前から調査を継続しているコロニーですが、オジロワシによる襲撃で昨年放棄され、そこにいたアオサギの移動先がどうやら音別になったようなのです。彼らの調査によると、巣の数はキナシベツが20(もちろん全て古巣です)、音別が42ということでした。

この日の彼らの活動内容は、F.A.Networkのブログ「ワークキャンプの現場から」にも書かれています。ぜひご覧ください。