北海道アオサギ研究会

キナシベツセミナー

2月16日、釧路町キナシベツのセミナーハウスにて毎年恒例のアオサギセミナーを行ってきました。これは自然保護や環境問題に関心のある大学生の団体であるF.A.Network主催のワークキャンプの一環として開催されているもので、今回は全国各地の大学から12名の学生さんに参加していただきました。

今回の話はアオサギvsアライグマということで、ひとつのコロニーがアライグマにより消滅した事件を取り上げ、アライグマのアオサギへの影響を多角的に紹介しました。また、これとは別に巣から落ちたヒナの保護の是非についても多少触れました。アライグマの話は生態系の保全に直接関わってくる問題でもありますし外来種の問題でもあります。一方、ヒナの保護の話は人間の生態系への介入をどう考えるかとという問題です。いずれも答えをすぐ出せるものではなく深い思考が要求されます。そうした事情もあってか、今回の学生さんにはとても熱心に話を聞いていただけましたし、質疑応答も大変有意義なものになりました。セミナーが終わった後も、皆さん三々五々に分かれてアオサギや保全のことで話は尽きませんでした。

なお、同地でのワークキャンプの活動内容については、F.A.Networkのブログ「ワークキャンプの現場から」にも詳しく記されています。ぜひご覧ください。