北海道におけるアオサギの生息状況に関する報告

Status Report of Grey Herons in Hokkaido

中愛別コロニー

コロニーの全景

愛別町中愛別、石狩川沿いの平坦地にあるコロニーで、石狩川までは約80m離れている。コロニーはトドマツ林とその林縁を構成するシラカンバ林にあり、林の東隣は同じくトドマツ林、西にはカラマツ林が続く。

2001年10月23日と11月7日の調査では、トドマツ5本、シラカンバ10本、ケヤマハンノキ3本、不明2本の3種20本に、合計21巣を確認した。林床は比較的すっきりしており、草本にはトクサ、フッキソウ、ミゾソバなどが見られた。コロニー内は幹の上部が折れているトドマツが多かった。営巣面積は約1,400m2であった。

また、1992年10月31日の調査では、カラマツ16本に17巣を確認している。当時の営巣場所は現在の営巣場所の西隣にあるカラマツ林であった。当時の営巣面積は約400m2である。

地元の長谷川氏によれば、このコロニーの成立は1986年か1987年頃で、初めは10羽くらいだったという。1989年頃より50羽程度になりその後も同じくらいの規模で経過していたが、1991年頃から急減したそうである。この辺りでは近年アライグマが多くなっていることから、アライグマがアオサギの個体数減少の一因になっている可能性もある。長谷川氏によると、この辺りにアオサギが飛来するのは毎年3月末で、10月のはじめには飛去するという。また、春先には200羽から300羽が一時的に飛来し一昼夜滞在するそうである。なお、コロニーの周辺には水田がありアオサギが入ることもあるが、たいした影響はないという。この林の隣はオートキャンプ場を含む公園になっており、コロニーの間近まで刈分け道がついている。また、公園の入り口にはアオサギの営巣地を紹介する大きな看板がある。

コロニーの位置(大きな地図で見る
コロニーの周辺環境
コロニーの内部