北海道におけるアオサギの生息状況に関する報告

Status Report of Grey Herons in Hokkaido

沼の上コロニー

コロニーの全景

紋別市沼の上、ドイツトウヒの鉄道防風林にある。ただし、鉄道(名寄本線)そのものは1989年に廃線となっており、現在は灌木の生える草地が軌道跡として残るだけである。軌道跡はコロニーの南西を通っている。コロニーはこの軌道跡と国道238号のほぼ中間にある。コロニーの北東を走る国道までは約25mで、その間は広葉樹の林になっている。国道の先には畑が広がる。コロニーの北西側は約50mで沼の上の町に向かう道路に出る。ドイツトウヒの林は巾約25mで、林内の木は約1.8m間隔で整然と植えられている。

2004年11月8日に行った調査では、ドイツトウヒ21本とハンノキ1本に計24巣を確認した。コロニー内の高木はほとんどドイツトウヒであったが、ミズナラやハンノキがわずかに混じっていた。また、林床にはドイツトウヒやミズナラの稚樹がわずかに見られる程度で大部分は裸地であった。営巣面積は約700m2であった。

もんべつかいはつくらぶの大館和広氏によると、2003年にこのコロニーを初めて確認したという。

コロニーの位置(大きな地図で見る
コロニーの周辺環境
コロニーの内部